『インディアン・スピリット』の付録CDで、耳から癒される

『インディアン・スピリット』に登場する、数多くの首長たちのメッセージで、
僕たちは充分に19世紀のインディアンたちの考えかたを追跡することができます。
*前記事>>『インディアン・スピリット』の中身は、こうなっている参照

自然と、神と、そして同じ人間である仲間たちと調和して生きてきたインディアン。
調和は感覚として感じることができるものですから、現代に生きる僕たちにだって
「インディアンたちの生き方は、美しい」と感じることができます。

それは、逆に言えば現代の僕たちも、調和と美に満ちた生き方が可能である、と、
そう教えられているのだとも思います。

この『インディアン・スピリット』は、いわゆるタイムマシンのように
インディアンたちの思想、感性を言葉で伝えてくれるものです。
しかしさらにすごいのが、インディアンフルートで演奏された楽曲が収まった
CDがついてきます(13曲入り)。

この曲たちはとてもシンプルで、日々ノイズに晒されて生きている僕たちに、
自然に還る心を促してくれているようです。

奏者は、舩木卓也さんという方です。アメリカのサウスダコタ州、モンタナ州の
インディアン居留地にある部族自治大学で、インディアン学を学んだのだそうです。
また、神奈川の茅ヶ崎でアースロッジというショップを運営されていたのですが、
現在はアメリカに拠点を移されたようです。

インディアンの文化は、なかなか正確な形では日本に伝わってはきません。
また日本にも、古代には自然と調和した文化があったはずです。

近代文明の輝きに今は隠れてしまいがちですが、世界にある古代からの文明、
文化には、失くしてはならないものがある。
『インディアン・スピリット』は、文字と音で、時空を超えた調和を思い出させてくれる本です。

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