7年間のひきこもりからYSカウンセラーへの軌跡(Vol.27)
自分の経験を役割に活かす
願望実現は、愛の不足感からはじまる。
「こうなりたい」と思う自分を強く思えば思うほど、
嫌いな自分にフタをして、自分の本質が分からなくなる。
これまでの人生を振り返ってみると、
理想な自分を思い描くときは、
決まって、自分のことが認められない状況だった。
「こうなりたい」という自分の価値観が、
かえって、自分を苦しめていた。
自分の価値観を強化すればするほど、
その価値観以外認められなくなるので、
必然的に分離意識が生まれる。
五感で捉える分離感の作り出す不足感が、
「分かってほしい」という思いを強くして、
分かってくれない人を、無意識に裁いていた。
例えば、相手がこういう風に認めてくれたら、
「愛してくれる」と思う価値観があると、
そういう対応がなかったら、「分かってくれない」と感じてしまう。
*画面はイメージです
意外に盲点なのは、
結婚する理由も離婚する理由も、
価値観の不一致で同じ。
結婚するときは、相手のことを「分かってあげよう」とする姿勢だから、
違う価値観であればあるほど、自分の視野を広げてくれると思う。
ところが、離婚するときは、「価値観が違うからうまく行かない」と、
相手のことを責めて、「分かってほしい」が強くなってくる。
同じ景色を見ていても、
「分かってほしい」という観点で行くのと、
「分かってあげよう」という観点で行くのでは、
見え方が180度変わってくる。
分かりやすく表現すると、
サンタクロースとドロボーは、
遠くから見ると、シルエットは全く同じでも、
行動が全く正反対である。
なぜなら、サンタクロースは、
子供が喜ぶ笑顔を見るために、
プレゼントを与える。
しかし、ドロボーは金品を奪って、
家から出て行ってしまう。
YSカウンセリングを実践すればするほど、
協力者が増えてきたのは、与えるエネルギーで、
行動するようになったからだ。
目の前の人が元気になればなるほど、
これまでの経験は、何ひとつ無駄がなかったと実感することができる。
7年間ひきこもったからこそ、
心を開いてくれる人がいる。
自分の経験を役割に活かせるようになると、
行動に迷いがなくなってきた。
*「7年間のひきこもりからYSカウンセラーへの軌跡」
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