2012年、「スライヴ」が日本の目覚めを加速させる

P&Gと言えば、日本でもファブリーズやパンパースといった商品が
生活に根付いている、米国シンシナティに本社をもつ世界的大企業です。

その御曹司であるフォスター・ギャンブル氏が
2011年に自主制作し、Webサイトで公開したのが
ドキュメンタリー映画「スライヴ」です。
THRIVE
かなりおどろおどろしいジャケットですね。
目隠しをされた女性が、自分の目をひらき真実を見る―――。

そんな演出なのでしょうが、包帯萌えを連想させます。

・・・いや~、日本は平和だなー。

「スライヴ」は全世界から注目され、
日本でもDVDが並行輸入されるなどして、口コミで話題になっていました。

その「スライヴ 日本公式盤DVD」が、2012年5月5日、
アウルズ・エージェンシーからリリース。

「スライヴ」とは「繁栄」という意味です。
もしかすると、「奴隷」を意味する「スレイブ」にかけたのかも知れません。

このドキュメンタリー映画で素晴らしいと思うのは、
序盤で語られるこの世界に秘められた可能性です。

フォスター・ギャンブル氏は、
本編で語られている本人の話によると、
小学生の頃に大人から
「原爆から身を守るとき、机の下に隠れるんだ」と教わり、
社会に対しての不信感を覚えたといいます。

その数年後、スクールバスから空を見上げているとき、
宇宙エネルギーを直接感じる体験をしたそうです。

原子の動きも、太陽系も、
流れているのは同じエネルギーであると直観したらしいのです。

そのエネルギーの謎を解けば、
世の中を変えることができると感じ、
これまで様々な研究を重ねたのだそうです。

さて、映画が中盤に差しかかると、
金融資本家が世界経済を長きに渡り牛耳っているという、
いわゆる陰謀論が展開されています。

この部分は、真に受ける必要はないでしょう。
金融経済の頂点に立つ資本家が、銀行、医療機関、軍需産業はもちろん、
アメリカ政府すら影響下に置いて、一般庶民を騙し、
奴隷状態にしているそうですが、それは見方の問題だと思うからです。

資本家であれ、隣人であれ、家族であれ、
誰かを敵視しているのは、あくまで自分が行っていることです。

自分が敵視をやめることで、枠が取り払われ、
敵など存在していなかったことに気づいていくのが、
本来の調和的宇宙観なのではないでしょうか。

敵視こそ、自らが自らに課した呪縛であることに気づき、
目覚めていくことは、険しく厳しい、甘えの許されない道ですが、
「スライヴ」は、そのきっかけとなるドキュメンタリー映画です。

自分の運命を、誰か他の人が決めている。
そう勝手に思いこんでいることが、
自らが設定した陰謀と言えるかも知れません。

終盤は、陰謀論とうってかわった展開になっていますが、
それは本編を見てのお楽しみです。

最終的に言えることは、やはり行動あるのみだということ。
あなたがどんな生き方をするのか、
本当は他の誰にも決めることなどできない。

そう思うからです。

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