近い将来、転職の概念は崩れる
僕は以前、求人広告や人材派遣、採用の仕事などを
していた時期があります。ここ数年で様々な経緯があり、
今はYSカウンセリングの技法を身につけるまでになりました。
YSカウンセラーの立場になって転職のマーケットを見たとき、
以前は全く見えなかったもの、そしてこれからどう変わってくるのか、
見えてきたものがあります。
僕を含めて、これまで転職をする人は、総じて言えば、
もっといい会社に行きたいという気持ちが
大きな動機になっていたのではないでしょうか。
しかし、こういったモチベーションで転職するのは、
20世紀型のスタイルだと感じるようになってきました。
なぜかと言うと、それは用意された仕事に、自ら応じているからです。
これからはそうではなく、自分の天職天命をはっきりさせるほうが、
転職するよりも時間的に優先される時代が来るのではないでしょうか。
もっと踏み込んで言えば、近い将来、転職という概念が崩れ、
天職天命に沿った仕事のフレームを、自分で組み立てていくように
なると思います。
例えば、会社が「これこれをやってくれる人、募集!」と、
決まったフレームで人材を募集するのではなく、
「あなたがやりたいことを、我が社で実現してください」と、
自由度の高い募集・採用が行われるのでは、ということです。
この形式では、職種での採用と言うよりも、会社が投資家のように
個人を支援することになりますので、採用される側からすれば
やや起業に近いものになります。
しかし、起業を特に望んでいない方にとっては、組織的な結びつきを
強く残してもいいわけです。そうすれば、組織というリソースを
活用して、恊働体制で臨むこともできるでしょう。
他者と自分のつながりこそ、仕事
20世紀型の転職では、辞めてしまえば組織と社員は他人でしたし、
競業他社への転職がある程度の期間、禁じられるなど、
辞める時でさえ縛られることがあったのではないでしょうか。
転職する人は個人ですから、そういったリスクを
一人で背負わなくてはなりませんでした。
しかし、これからは個人が組織を転々とするのではなく、
もっとシームレスな形で、個人が自分のつながりで
仕事を成していく時代になると思います。
そうなれば、就業していた組織から離れたとしても、
古巣の会社と恊働し、別の価値を生み出していくなど、
いくらでもやり方はあることになります。
しかし、ここからが大切なことですが、
他者とのつながりを大切にする気持ちを持っていなければ、
こういった生き方をすることは難しいと思います。
自身の待遇やスキルアップだけを主眼としていたら、
パートナーシップを築けないからです。
待遇が良くなるのも、アップしたスキルを使うのも、
結局のところ、自分ひとりでは果たすことができません。
僕たちの働きぶりやスキルを認めて、対価をもたらしてくれるのは
他者でしかないのです。ということは、僕たちの仕事は、
他者がいなければ成り立たないということです。
多くの人の役に立つ
究極的に言えば、なるべく大勢の人の役に立つことが、
僕たち人間一人ひとりの天命であると言えます。
それが主目的なのですから、転職しようがしまいが、
実は大きな問題ではないのです。
日本の社会では、転職回数が多すぎる人は採用されにくかったり、
新卒で入社する会社の安定度で人生が決まると思われたりしますが、
そういった概念も変わっていかざるを得ないでしょう。
なぜなら、転職回数よりも、就職した会社が安定しているかよりも、
大切なのはなるべく大勢の人の役にたっているか、
天命に生きているかどうかのほうが、はるかに大切であると
社会が認めだしていくからです。
逆に言えば、転職回数が多過ぎて、転職が不利だった方や、
新卒で安定企業に入社できなかった方ほど、新しい時代に
早く適応できるチャンスがあるのではないでしょうか。
そういった、仕事で悩みが多い方ほど、現状からの脱皮を
強く求めざるを得ない状況になりやすいからです。
そして、自身の天命を早く探されることになるからです。
待遇のいい企業、安定した企業に勤めている方が、
果たして天命に目覚めているでしょうか?
天命と出会うことで、それに沿った形でスキルアップを実現し、
待遇も良くすることができるのではないでしょうか。
そして自分だけに用意されたフレームを組み上げて、
多くの人の役に立っていく。
こういった生き方は、本当の幸福だと思います。
僕は、そういう生き方を選ばれる人を、
一人でも多く応援して行きたいと思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。
*「転職から天職へ」Vol.18はこちら / Vol.20はこちら / 記事一覧はこちら
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