「抑圧された環境に育ってきたからこそ、自分のことを表現できない
人の気持ちが、誰よりも理解できる」・・・。
前回のインタビューでそう語る、YSカウンセラーの瀧本裕喜さんのお話から、
瀧本さんはご自身の活動がどう在るかではなく、相手が心を開くことに
焦点をあてているのだと感じました。
そのあたりを、さらに詳しく聞いていきます。
★インタビュー3:
——瀧本さんのお話を伺っていると、心をさらけ出せる環境をつくることに、
並ならぬ使命感を持っておられるように思います。
そういった環境が実現していくことで、瀧本さんにとって
得られるものは何なのでしょうか?
瀧本: 心をさらけ出せる環境があると、自分が思っていることを
表現できるようになります。人の話しは、心を閉じて聴くことができますが、
心を閉じながら話すことはできません。
そういった環境ができるようになると、それぞれが個性を尊重して、
自分を大切にしながら、自然と周りの人と調和できるようになります。
厳密に表現するならば、もともと調和されていた真理を自覚することで、
自立し、与えることが生きる喜びだと感じられるようになります。
分かりやすくいうなら、オーケストラの交響楽団に例えると、
理解しやすいと思います。それぞれの楽器の音が折り重なって、
ひとつのハーモニーになります。
ピッコロのような音の高い楽器から、コントラバスのような
音の低い楽器まで、それぞれが表現したい音を出すことで、
音楽に深みが増し、魂を揺さぶる旋律に変貌を遂げます。
つまり、個性を出すことが、全体の調和になっていることが
分かると、自分がやっていることを役割のように感じ、
自分の存在価値が明確になります。自分の存在価値が分かると、
もっと自分を愛することができるようになり、その結果として、
周りの人にも優しくなれます。
自分にとって得られるものは、周りの人が変化していくことを
見ていくと、それが確信となって、これまでやってきたことが
間違いなかったと、自分自身を大きく認めることができます。
まだ形になっていない段階の状況でも、その経験が自分自身を支え、
これからの行動に迷いがなくなります。迷いがなくなると、
大胆に踏み込んでいけるので、自己実現が早くなります。
抽象的ですが、世界中のためいきを形にすることが、
一番やりがいを感じることです。聴き方教室も
YSカウンセリングも、表現が違っても、
根底にあるものは同じです。
自分が自分らしく生きて、天寿を全うしていきたいと思います。
*前回(インタビュー2)はこちら / 次回(インタビュー4)はこちら
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