書籍『ルフィと白ひげ』に見る、新しいリーダー像

17万部を突破した、『ルフィの仲間力  「ONE PIECE」流、周りの人を味方に変える法』の著者、
安田 雪さんが紐解く、ルフィに学ぶ刮目のリーダー論。


『ルフィと白ひげ 信頼される人の条件』

みなさんご存じ、『ワンピース』の主人公ルフィは、
破天荒ながらも仲間の信頼が篤い男です。

誰からリーダーを任じられたわけでなく、船長として自らの道を突き進むルフィ。
泣けるストーリーが如何なるものかは本編を読んでいただくのが一番なので
そちらに譲りますが、ルフィの器の大きさに、個性的でクセのある仲間たちは
喜んで冒険の旅を共にしています。

ルフィが見せるのは、権威や力を振りかざすような、
つまり支配しようとするような、古いタイプのリーダー像ではありません。
 仲間の個性を尊重し、上下関係をつくらない、自然に相手を活かすという
新しいタイプのリーダー像です。

この本、『ルフィと白ひげ』では、ルフィが体現するリーダー像を、
サーヴァント型リーダーと読んでいます。

サーヴァントとは、召使いの意味です。
ルフィは、グランドラインの最後の島にあるという「ワンピース」を発見し、
「海賊王」になるという目的で冒険をしています。

しかし、冒険の最中にかかわるアクシデントは、実はその最終目的を
達成するためには無関係と思えるものが多いのです。

見て見ぬふりをしようと思えばできる事件にも、
ルフィは自分の大目標を全く忘れたかのように全力で立ち向かいます。
一見遠回りのようですが、その姿勢が結局は仲間に信頼され、
周囲を巻き込み、ルフィ自身の味方を増やす結果になっています。

つまり、ルフィは常に周囲のために尽くすだけであり、
そこに最終目標をクリアするための戦略性など、かけらもないということです。

考えてみれば、僕たちは戦略やロジックを駆使してこの世の中を生きてきましたが、
それでも迎えたのは現在のような混迷の時代です。

利益を出すための戦略や、うまくいくためのロジックを考えるのではなく、
ただただ己の正しいと思ったことを信じて、愚直に体当たりをしていく。

ルフィのそういった姿に、現代人は“人の生き方の本質”を
見ているのではないでしょうか。

リンク:『ルフィと白ひげ 信頼される人の条件』

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