力に対抗すると、自分の首が締まる
ちょっと大げさに聞こえるかも知れませんが、現代に生きる私たちは
昔の人々と違って、より視野の広い、地球規模の仕事を天職天命として
天から授かっている可能性があります。
今現在、連日のように報道されているのは、日本が抱える領土問題についてです。
例えば今日のYahoo!ニュースによりますと、尖閣諸島に無許可で上陸して
書類送検された二人の日本人は、灯台に日の丸をくくりつけたり、戦時中に
尖閣諸島で亡くなった方々の慰霊碑を清掃したりしたそうです。
Yahoo!ニュース 尖閣無許可上陸の2人を書類送検…立件は初めて
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120928-00001028-yom-soci
この二人は日本の領土が侵犯されることに心を痛め、愛国心から行動したのでしょう。
このように、問題あるところには、問題を解決したいというニーズがあり、
実際に何らかの行動を起こす人がいます。
領土問題への国民的関心が高い中、タイミングよく行われた自民党総裁選では、
国内外でタカ派と思われている安倍晋三元総理が選出されました。
隣国の領土領海侵犯を不安視し、自民党を支持する国民の方々も、
相当数いらっしゃることと思います。安倍元総理なら、
隣国の無茶な行為に強い姿勢で臨み、結果として日本を
守ってくれるだろうと期待しているからなのでしょう。
事実、自民党は将来的に現日本国憲法の改正を視野に入れているらしく、
自衛隊を日本軍に組織替えすることも考えているようです。
これらはすべて、隣国からの脅威への備えとして、考えられているのでしょう。
しかし、恐怖感があまりに高まりすぎると、視野が狭くなって日本の側が
おかしな行動に出てしまうことに気をつけなくてはなりません。
例えば、中国や北朝鮮に核兵器があるのだから、日本も核武装すべきだというのも
守りの発想から出た攻撃的な観点なのです。お互いが核開発競争を繰り広げたら
どうなるか、私たちはかつての米ソの対決で見てきたはずです。
結果、ソ連は崩壊し、アメリカだって世界のあちこちで戦争を続けています。
アメリカは世界中の同盟国や味方の勢力に武器をばらまいて、
二次的な犠牲者を増やし続けています。
アメリカの武器政策を責めるのが今回の記事の目的ではありませんが、
アメリカが辿ってきた道を強国のあるべきモデルとして日本も自衛隊を国軍化したら、
今現在以上に隣国との戦争発生リスクが高まるでしょう。
日本が軍隊を持とうというのは、迫り来る力に対して、力で対抗しようと
しているからです。私は中国、韓国、北朝鮮などの擁護者ではありませんが、
対立する国を敵視することは、日本の側から見た視点にも問題が含まれている
ことは、頭の片隅に置いておかなければなりません。
自分、この場合は日本という国家単位ですが、こちら側が絶対に正しいと
主張し続けたら、相手が絶対に間違っているという構図を強化することになります。
つまりそれは、むしろ相手の退路を断ってしまい、巡り巡って日本自身の首を
締めてしまうことにつながるのです。
敵は隣国にいない
人類は文明の発展に伴い、行動範囲を広げてきました。
船舶、自動車、飛行機、さらには宇宙ロケットなど、科学は目覚ましい
発展を遂げて、その力を地球上でふるっています。
科学の力は人類にもたらしたものも大きいですが、
行動範囲が広くなったことで地球が狭くなりますから、
あらゆるレベルで軋轢が生じやすくなってしまいました。
つまりこれは、人間が科学の力をうまく使えていない証拠でもあります。
反対に言えば、これからは科学の力を本当に平和的に使っていく時代が
訪れようとしているのです。いえ、訪れるように私たち日本人、そして
人類が実際に行動を起こし、新たな時代を呼び込まなくてはならないのです。
太平洋戦争を経て、戦争のひどさ、むごさを知った世界中の人たちの中でも、
日本人は特に戦争を繰り返さないよう、大きな使命を帯びています。
すでに敵は隣国にはいないのです。争いを起こさない絶対領域に
自分たちを持っていく。不退転の決意で、それを行わなければなりません。
領土を奪い合う戦いに日本が勝とうとするならば、発想が1930〜40年代と
何も変わっていないのです。むしろ、武器の性能が増していることを考えますと、
より悲惨な結果が日本を待っていると思った方がいいでしょう。
全人類が、全地球で勝っていく
これから起こる戦いは、領土を争う戦いにすべきではありません。
そうではなく、全人類で勝っていく。そういう性質の戦いです。
それは、過去人類が経験してきたような、血で血を洗う戦いではありません。
愛で憎しみを溶かす。愛で悲しみを解きほどくという、
人類がこれまで経験したことのない、比類なき愛の戦いです。
この戦いの規模は、全地球に及びます。なぜなら、貧富の差や宗教の壁など、
様々な問題を超えてこそ成せることですし、全体の調和をもってして、
本当の勝利だと言えるからなのです。
この戦いは、「敵がいて味方がいる」という自らの幻想を打ち破る戦いであり、
愛を地球上に広めきるまで続くということです。第三次世界大戦が起こる前に
成し遂げなくてはならないことを考えますと、もう始まっていると
言ってもいいでしょう。
仕事とは、世の中のニーズに応えることで成り立つものだと思います。
衣食住はもちろん、どのようなサービスもこの原則からはずれたら
クレームを受けることになりますし、極端な話、詐欺扱いされてしまいます。
今回述べさせて頂いたように、地球が狭くなったことで世の中のニーズの中にも
地球規模のものが出てきています。転職に悩む方のなかには、今の仕事よりも
世の中の役に立つ仕事をされたほうが良い方が、大勢いらっしゃることでしょう。
それは地球的な規模の仕事かも知れません。そして地球の歴史と比べて、
人間一人に与えられた時間は、時として虚しくなるほど短いのも事実です。
あなたが本当の天命に目覚め、天職を全うされるよう、心からお祈りしております。
お読みいただき、ありがとうございました。
*「転職から天職へ」Vol.9はこちら / Vol.11はこちら / 記事一覧はこちら
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