空海の遺物から、宇宙を感じる
生命の正体とは、いったいどのような姿をしているのでしょうか?
その姿を完全に把握し、理解することは、おそらく今の僕たちには
不可能だと思われます。
しかし、過去を振り返れば、生命の全体像を理解しようと奮闘し、
形に残そうとした多くの先人たちの姿を、歴史を通じて
確認することができます。
例えば、真言宗の開祖に、空海という人がいます。
空海は、唐の国から密教を持ち帰った人物です。
密教では、宇宙観を表現するために描かれた、曼荼羅という図があります。
空海は、曼荼羅に描かれた宇宙観をもっと具現的に表現するため、
実際の仏像を並べた「立体曼荼羅」をつくりだしました。
空海が何のために密教を持ち帰ったかと言えば、仏法を人々に広め、
安らかに世を治めるためだったと思います。空海は当時の天皇からも
手厚いバックアップを受けて、真言密教は確立されていったようです。
*画像はイメージです
現代に生きる僕たちは、空海が遺してくれた数々の仏像、寺院、書など
密教に関する様々な遺産から、宇宙を感じることができます。
脈々と受け継いできたもの
空海は、西暦で言えば8世紀に生きていた人物です。その時代は、
現代から見れば遠い昔と言っても差し支えないほど、時間的な
隔絶があります。
しかし、空海が遙か未来の時代に生きる僕たちに伝えたかった
その「宇宙観」は、今でも息づき、伝わっています。
僕たちは、空海が残してくれた様々な情報をもってしても、
宇宙の全容、つまり生命の正体をつかめることはないでしょう。
しかし、それが何であるのか、わかろうとする努力と、追求する
姿勢は無駄ではありません。
空海だけでなく、また、仏教という分野に限らず、科学や芸術など
あらゆるジャンルから、脈々と受け継いできた大きなヒントがあります。
それは間違いありません。
僕たちは、そろそろ先人たちから受け継いできた「宇宙観」の
総まとめをしなくてはならない。最近は、特にそう感じています。
それが現代に生きる僕たち人類が目覚めるべき使命であり、
天命なのではないでしょうか。
そして、先人たちが残し、受け継いできてくれたものへの感謝が
自分の心に湧いたとき、生命は時間を超えて、先人たちとひとつに
なることができます。
これほど光栄なことが、他にあるでしょうか。そしてそれは、
またひとつ生命の正体が明らかになり、宇宙の全容が垣間見られたと
言っても過言ではないと思います。
過去の歴史にちりばめられたメッセージから、現在と未来へつながる、
生命の正体を知る。そして、その生命そのものとして、これからも
生きていく。それができれば、天命は自ずと全うされていきます。
*「転職から天職へ」Vol.26はこちら / Vol.28はこちら / 記事一覧はこちら
←いつも1クリックありがとうございます!
にほんブログ村
<関連ページ>
カウンセリングメニュー&ご料金
「YSカウンセリング お申込&お問い合わせフォーム」
YSカウンセリング 体験談一覧