転職から天職へ(Vol.30)〜成長して着れなくなった服〜

これまで30回にわたりお送りしてきました当コラム、「転職から天職へ」ですが、
今回の記事にていったん区切りを設け、無期限で休止させていただきます。
楽しみにしていた方へは突然の連絡となり、申し訳ございません。

僕にとって〝転職と天職〟は、多くの方の〝天命〟にかかわる
一生のテーマですから、完全にやめるわけではありません。
いつの日か、また時が満ちたときに再開いたします。

次回からは、いま目の前にある早急の課題に全力で取り組むべく、
新しい内容のコラムを始めます!こちらも、多くの方にとって
大きな喜びの発見となる内容を目指して行きますので、どうぞご期待ください。

では、30回の集大成と言えるコラムをご覧ください。


社会は覆せなくても、発想は転換できる

世の中には、星の数ほどたくさんの仕事があります。
特に営業や料理人など、単語を出しただけでどのような仕事なのか、
あらかたイメージが浮かんでくるものも多いでしょう。

人間は相手の内側にあるイメージを完全には把握できませんから、
ある程度はお互いに共有できるイメージ像があったほうが、
生きて行くうえで便利ではあります。

しかし、お互いの内面にあるイメージが全く別の像なのにもかかわらず、
それぞれのイメージをお互いに押し付けあったり、勘違いしたまま
進んだりすることは、非常に危険です。

僕が最近特に感じているのは、若い人がそれぞれ自分で持っている、
イメージに対する二極化です。古いイメージに凝り固まった人がいる一方で、
とてつもなく自由な、枠に囚われない人も増えているように思います。

例えば、新卒の学生を例に挙げますと、学校を出て就職できないと、
それだけで自分自身、「悪いこと」として判断しているように思います。
また、親や周囲から「ダメだ」と判断されて、悪いことのように
レッテルを貼られ、そう思い込んでしまっている場合も多いでしょう。

確かに、就職して勤め上げれば2億円と言われる生涯年収を
得られるのかも知れず、安心感があるのでしょうが、事実、今の日本は
一流と言われる大学を卒業しても、みんながみんな就職出来るとは
限らない社会なのです。

これは世界的な経済情勢が影響していますから、個人の感情や力量では
どうなることではなく、すぐには覆しようがありません。

しかし、社会は覆せないかわりに、自分の発想だけはいつでも
転換できるチャンスがあります。今までの行動を覆すことはできます。

人生の転換点として、発想を変え、行動していくことだけは
自由であり、その領域は僕たちが考えているより広いのです。

 

時代に即していない価値観を、脱ぎ捨てる

どうせ就職希望者の全員が就職できるわけではない社会なのですから、
それを出発点に、新しい時代の生き方を創造していくチャンスと捉えても、
誰からも咎められることはありません。いえ、咎められたとしても、
その言葉に拘束力は本来存在してはいないのです。

古いイメージとは、古い価値観のことです。文脈の捉え違いをして頂きたくは
ないのですが、僕は古い価値観を否定しているのではありません。

先人たちがつくりあげてきた価値観は、これまでの日本や人類の発展には
必要なものでした。先人たちがその時代、時代に即したことをやってくれた
お蔭で、人類はなんとか発展し、少なくとも現代日本は、平和な時代を
過ごしてきました。

その反面、時代に即していない価値観は、脱ぎ捨てなくてはいけないときが、
やってきているのではないでしょうか?それは、成長する子供が小さくなった服を
脱ぎ捨て、自分のサイズに合う服を着るようになることと似ています。

先人たちからの目線で見れば、僕たちが大いなる成長を迎えようとしているのに、
きつくなった服を着続けていたら、とても残念に思うはずです。

 

苦しみが「脱皮」のシグナルを送ってくれている

先に挙げた例に戻りますが、「就職しなければダメ」という古いイメージを
持ち続けたとしたら、今の企業は若者を就職させないダメな会社だ、と思う人も
実際にいるでしょう。また、毎年何十万人と就職浪人者を生み出している
日本という国を、多くの人がダメだと思うでしょう。

価値観というイメージは目には見えませんから、実際にどのような形で
自分が縛られているか、確認することは不可能かも知れません。
ただ、本当は心は正直ですから、古い価値観を持ち続けると心が苦しくなる
という現象が起こるはずです。そしてゆくゆくは、古い価値観に縛られている
弊害が、健康を害するという形で現れてくるかも知れません。

また、苦しいという感情は、価値観が自分を縛っている証拠と
考えることもできます。今、日本社会は様々な苦しみを抱えていますが、
人間と同様に、古い価値観を脱ぎ捨てていくことで、国としても
生まれ変わる可能性は高いのではないでしょうか。

苦しみは価値観から生まれているということを根底に考えると、
むしろ苦しみが僕たちに向かって、「脱皮」しろというシグナルを
送ってくれているのかも知れません。

そのシグナルを見逃さなくなった人も、現代では爆発的に増えています。
古い価値観という小さくなった服を脱ぎ捨てる、その時が満ちてきています。

繰り返しになりますが、先人たちは、僕たちがいつまでも先人たちの
価値観で生きることを望んでいるようには思えません。
僕たちは僕たちで、新しい時代を打ち立てていくこと、つまり
僕たちなりに自由に発展繁栄をしていくことを、先人たちは望んでいる
のではないでしょうか?

それはつまり、新しい自分に目覚め、新しい可能性を開いていくことで、
僕やあなたの人生が変容していくということです。
そして、多くの人たちの人生が変容した結果、時代と社会が
大きく変わっていくのだと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

 

by YSカウンセラー 中里昌克

*「転職から天職へ」Vol.29はこちら /   記事一覧はこちら

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