自分以外になれない

7年間のひきこもりからYSカウンセラーへの軌跡(Vol.30)

自分以外になれない

 

これだけ成功法則の本が溢れているのに、
「うまく行かないのは、どうしてだろう」と、
問いかけていた頃は、内なる答えを外に求めていた。

 

7年間ひきこもって分かったことは、
どんなに外から知識を学んでも、
自分以外になれないことだった。

 

今、成功している人は、
自分が体験してきたことを、
方法論にしてまとめている。

 

凡人な私でも成功できたのだから、
「あなたも成功できる」と書かれていることが多い。

しかし、著者のプロフィールをよく見てみると、
東京大学出身、京都大学出身など、一般的な読者からすると、
とても凡人だと思えない輝かしい経歴の持ち主だったりする。

 

もちろん、本を書かれている人は、
自分のことを凡人だと思っているけれど、
そこに発信側は気付いていない。

 

例えば、誰でも受かるような試験で不合格になったら、
「私は、凡人以下の存在なのか」と、
際限なく自分自身のことを責めてしまう。

 

司法試験のような難しい試験は、たとえ試験に失敗しても、
勉強時間が少なかった、理解力が足りなかったなど
自己分析して、納得できる理由が見つかるだろう。

 

セミナーの講師をされる人は、受講生を励ますために、
「私のような凡人にでもできた」と簡単に言うけれど、
かえって、その言葉がプレッシャーになっている。

 

また、実践できないことを相談すると、
「あなたは、本当に成功するつもりがあるのですか」と、
切り返されて、何も言えなくなってしまう。

 

その方法論で成功した人は、
自分のやり方に絶対的な確信があるから、
結果を出せない人を裁く傾向がある。

 

まして、自分が生きてきた実証で、
それを忠実に実践されて結果を出している人を、多く輩出しているから、
「私は、間違っていない」という気持ちが強い。

 

そのエネルギーで対応されると、
できない自分が、ますます引き出されて、
人と会うことが怖くなってしまう。

 

「あのセミナーの先生のように実践できない」と、
相談者から聴ける立場にいたから、
方法論ではどうにもならないことを気付かせてくれた。

 

そのやり方を忠実に実践しても、
成果が出ないのは、自分の役割と違うからだ。

 

ピアノで例えるならば、
指が大きい人と小さい人では、
必然的に指使いが変わってくる。


*画像はイメージです

指が大きい人にとって、当たり前のことが
指が小さい人にとっては、当たり前のようにできない。

 

指が大きい人は、
指の小さい人の気持ちを
理解することは難しい。

 

指の小さい人は、
きめ細かく小さい音で、
表現することができる。

 

このように、自分の役割が分からないと、
人と比較して、できない自分を責めてしまう。

 

役割が分かってくると、
自分の性格が認められるようになってくる。
その性格だから、気付けることがある。

 

気付けることが役割だと自覚できると、
それを現実生活に活かそうとするようになる。

 

また、周りの人から喜んでもらえると、
さらに自分自身を磨いていこうと、
能動的に行動するようになる。

 

つまり、自分から引き出されたものは、
100%認められるから、行動に一切迷いがない。

 

YSカウンセリングを実践して分かってきたことは、
既に示されているメッセージを解読できなくて、
悩んでいる人が多いということだ。

 

愛の読解力を高めないと、
目の前に示されているものが認識できないため、
どうしても心に迷いが出てくるようになる。

 

迷いが妄想を生み、
妄想が恐怖となって、
自分を縛りつけてしまう。

 

しかし、妄想することで、
深い真実に目覚めやすくなる。

 

苦しい人であればあるほど、
必然的に求める心が強くなるから、
一番真理に近い場所にいる。

 

もし7年間ひきこもっていなかったら、
今、感じていることを言葉で表現することはなかった。

 

ひきこもることで、
人生の可能性が大きく広がるとは、
夢にも思わなかった。

 

「自分にとって、必要なことしか起こらない」と
深いところで実感できるようになると、
起こっている出来事に振り回されなくなってきた。

 

by YSカウンセラー 瀧本裕喜

*「7年間のひきこもりからYSカウンセラーへの軌跡」
Vol.29はこちら  /   Vol.31はこちら  /   記事一覧はこちら

 

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