おはようございます、中里です。
今日は、前回の記事「読者目線で考えれば、書店で本は売れる」の続きです。
オタクの人は作品を愛しながら、その作品を創造したクリエイターの才能と熱量にも敬意を払い、 作品の背景をとことん知ろうとします。 才能、熱量、背景とは表面的に見ただけでは捉えることができず、計測も不可能です。目に見えない、感じるしかない何かなのだから、それは当然スピリチュアルなものになっていくのです。
だからこそ、自身の感受性をさらに高め、意識を開き、トップクリエイターと作品を理解するには、実はスピリチュアル本をおさえておいた方が良いし、それと同時にスピ本も最高の作品群を構成するファクターであると、そうとらえているオタクの人たちがたくさんいます。
僕は本を売ったのではなく、オタクの人たちがさらにさらに楽しい時間を過ごしてほしかったので、それを「本」でお手伝いさせていただいた、ということです。
僕は確かに書店営業として、書店さんに、そしてその書店さんにやってくる読者の人たちに本を提案しました。しかしそこには、かつて営業が嫌で苦しんでいた僕はいませんでした。
そのフェアを仕掛けている時は、本当にワクワクしながら動いていました。とにかく楽しかったんです。もちろん僕一人で完成させたフェアではありません。同じ書店営業だった先輩、同僚の力も借りましたし、素晴らしい本を書いてくださった著者の方々がいらっしゃらなければ、実現することはありえないものです。
あまりに楽しかったので、僕はほぼ毎日この書店に通い、欠品があればいち早く補充し、 本の並び方が乱れていればきちんと整えたり、 POPの向きを直したりと、細かいメンテナンスを繰り返しました。
その結果、 フェアのブースに置かれている本の売り上げが、1ヶ月で260冊になりました。通常、そのブースでスピ本のフェアをやると60~90冊程度の売り上げと言われていたので、だいたい3倍~ 5倍近い売り上げとなったのです。
かつてあれだけ営業に向いていないと思った僕でしたが、この時は本当にオタクな読者の方々に楽しんでほしい、いい本に出会ってほしい、書店さんにも喜んで欲しいという一心で取り組むことができました。
書店の担当の方にも、「すごく売れました。中里さんが毎日メンテナンスしてくれたから、それがこの結果に繋がったと思いますよ!」と言っていただいて、とても喜んでいただけました。
どうしてこのような営業スタイルが できたのか?そしてこれは、科学的に再現可能なのか?
その秘密が、この「スピリチュアル本」にあります。
そういえば、この本の著者である佐藤康行先生の本も、当時のそのブックフェアに置かせていただいた記憶があります。今回、記事を書いていて思い出しました。
そう考えると、怖いくらいの「引き寄せの法則」が発動してますね。
では次回は、今回の続きで「オタクの人はスピリチュアルを好むのか?」について触れてみたいと思います。
それではまた!