「ONE PIECE展」に行ってみた

世界のマンガ史に残るであろう大人気マンガ「ONE PIECE展」が、
六本木ヒルズ(東京)の森アーツセンターギャラリーで開催されています。

森アーツギャラリー 入口外の看板
ONE PIECE展画像

『ONE PIECE』はもともと評判のマンガでしたが、
「頂上戦争」など「新世界」に入る前後でさらに人気が加熱、
コミックスは65巻の時点で2億6000万部を記録しました。

連載15周年を迎えた今年(2012年現在)、原作では魚人島のエピソードを終えて、
未だ実情のはっきりしない「新世界」に踏み込んでいく
主人公ルフィと仲間たちの姿が描かれています。

連載当初から15年にわたり伏線が張り巡らされてきた感がありますが、
連載中の原作ではさらに伏線の上乗せ、上書きが加えられているようです。
その物語の伸びしろは、際限をまるで感じさせません。

いったいどこまで行くんだろう?と思わせる『ONE PIECE』。
今回の展覧会では映像、原画、オブジェなどをエンタメ性たっぷりに配置し、
その世界観を余すことなく表現しきっていました。

会場に足を運んだのが平日にもかかわらず、それなりに混雑していました。
土日だと当日券での入場は厳しいのではないかと予想されます。
前売り券をお持ちでない方は、事前にONE PIECE展公式サイトで、
当日券の販売状況をチェックしてからお出かけください。

さて、今回、見所だと思った展示は以下のとおり。

●入場直後の、ウェルカム・ムービー
20~30人ほどずつ小部屋に案内されて観る、原画を動画化した感激モノのショートムービー。
上映中にも歓声がわき、終わったあとは拍手喝采でした。

●エースの等身大獄中フィギュア
インペルダウンに囚われたエースの、大迫力フィギュアです。

コミックス61巻の表紙を再現「麦わらの一味等身大フィギュア」

この巻の表紙が忠実に再現されています。

現地では、行った人しかわからない、ロビンのサービスショットあり。後方に回ってみてください。

●数々の原画(カラー&モノクロ)
尾田栄一郎先生の画力のスゴさが、ビリビリと伝わってきます。
とてつもなく絵が上手い。そして、原画はまるで生き物で、息づかいが伝わってくるようでした。
これは、少年ジャンプ本誌やコミックスでは絶対伝わらないものです。

●尾田栄一郎先生の仕事場再現
マンガを書いている机や、アイデアノート、画材などが仕事場そのままに展示されています。
クリエイティブな活動をしている方、したい方は見逃せません。

●○○の原画
これは行った人だけ味わって欲しいサプライズ展示!
さすがに伏せ字にさせて頂きました。展示会場のラストくらいに展示されています。

・・・個人的な見解ですが、もう一つの見所は、尾田栄一郎先生へのインタビュー映像です。
残念ながら顔出しはありませんが、どのような思いでマンガを書いているか、
どのように作画しているかが一目瞭然でした。

ONE PIECE展の会場を歩いて感じたのは、ひとつなぎの大秘宝『ONE PIECE』の世界は、
作者と読者が一体となってつくっているということ。
読者が楽しめる仕掛けが張り巡らされていて、それに読者がきちんと応えている。

本来、マンガなどのエンタメもそうですが、一体になることの楽しさを感じられるものは、
やはり多くの人に支持されるということを教えられました。
『ONE PIECE』を通じて、読者同士の交流も深まり、ゆくゆくは世界中の人がつながっていく。

そんな可能性を秘めたマンガ『ONE PIECE』を深く感じたいなら、
ONE PIECE展はファン必見のイベントです。

「ONE PIECE展」データ
■場所 /森アーツセンターギャラリー(東京:六本木ヒルズ森タワー52F)
■時間 /10:00~22:00
■当日料金 /一般・大学生2000円 中学・高校生1500円  4才~小学生800円
■前売料金 /一般・大学生1800円 中学・高校生1300円  4才~小学生500円
■会期 /6月17日(日)まで 会期中無休
■公式サイト /https://onepiece-ten.com/info/info.html

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