『インディアン・スピリット』の中身は、こうなっている

書籍『インディアン・スピリット』は、装丁にこだわりを感じる本です。
固い厚紙のケースに入っていて、表紙には赤い布が巻かれています。

その荘厳な雰囲気が、中で語られる首長(チーフ)たちの言葉に、
より深い意味合いを感じさせる呼び水になっているようです。

この本は、本ではありますが、首長たちの写真点数が多いことも特徴の一つです。

見開きは、こんな感じです。

(著作権保護のため画像処理を施しています)

ページの片側は、全面を覆い尽くす大きな写真。
そして、もう一方のページでは、インディアンの考え方、感じ方、生き方が
魂に響く言葉で書かれています。

その言葉の一つを引用しますね。

私は白人のみなさんに、私たちのことをわかってほしいと思います。
みなさんの中には、インディアンは野生生物のような者だと思っている方々もあるでしょう。
それは大きな誤りです。

私たちの民族のことをすべてお話しましょう。
それを聞いてから、インディアンが人であるかどうか、判断してください。
私たちがもっと心を開けば、紛争や流血の多くは避けられるものだと信じます。
まず、インディアンのものの見方を私なりにお話してみます。

白人のみなさんは自分たちが見たものを、インディアンよりも多くの言葉を使って語るでしょう。
でも私たちは真実を話すのに多くのことばは要らないのです。
私の発言は心から発するものであり、まっすぐに飾らず話します。

グレイト・スピリットは見ておられるし、聴いておられるのです・・・・・・。

P26 ローリング・サンダー(チーフ・ジョセフ) ネズ・パース族

現代に生きる僕たちにとっては、はっとさせられ、新たな気づきを得るきっかけとなる
言葉がたくさんでてくる本、それが『インディアン・スピリット』です。

しかし、いくら良い本でも、それはあくまできっかけにすぎません。
首長たちの言葉を聞いただけで、今の僕たちが、そして社会が良くなるなら、
寝ているだけでとっくにそうなっていることでしょう。

言葉を聞いて「アァ~、良かったな~。癒しだな~」ではなく、
その言葉に反応した自分の魂で、どうアクションを起こしていくのか。

そこに意味があるのではないでしょうか。

Earth特集:今こそ『インディアン・スピリット』 TOPへ

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