☆Earthスペシャルインタビュー☆ YSカウンセラー/瀧本裕喜さん
第7回(最終回):「聞く技術で深まるコミュニケーション」
YSカウンセリングを受けていくことで、
どんな状況でも自分が揺るがなくなってくるという瀧本さん。
最終回である今回は、コミュニケーションにおいて大切な
〝聞く技術〟についてお聞きしました。
*第6回「多くの方が自分らしく生きていけるように」の記事はこちら
●最近は、定期的に開催されている「聴き方教室」が人気だとか。
話をちゃんとしっかり聞いてくれる人には、誰しももっと話をしたくなるので、
内向的で自分を表現できない人も、相手の話を聞くことによって、
相手から深い本音を引き出せるようになれます。
それで信頼関係が築ければ、多少表現がたどたどしくても、
言わんとしていることを今度は相手が理解しようと、
真剣に聞いてくれるのです。
内向的な人は聞くことのほうが楽ですので、聞く技術を
とことん磨くことによって、むしろ自分を表現できるようになります。
世間一般的には話したもの勝ち、のようなイメージがありますが、
それはコミュニケーションの本質ではないのです。
多くの人は、自分をわかってほしいんです。
そこを徹底して「わかってあげよう」を伸ばす、つまり聞くことで、
自分のことを表現できない人でも、表現を重ねるうちに相手に喜んでもらえて、
自信になり、深いコミュニケーションをとれるようになります。
それを普通の人でも、専門的な知識がなくても体現できるか研究しています。
話し方セミナーのような話し方を訓練する機会もありますが、
聞く方が楽な人にとっては結構苦痛です。世の中にはそういったセミナーは
山ほどありますので、これから私が同じことをやってもしょうがないですし・・・。
●さらに先の展開も考えているのですか?
先のことは全く読めてはいないです。
人から見ると、結構変わっていることをやっているように思われるかも
知れませんが、最初は井の頭公園の路上でカウンセリングしたのがスタートでした。
カウンセラーがストリートでカウンセリングしているのは聞いたことがないと
言われましたが、もともとミュージシャン志望だった私にとって、
路上ライブをやる感覚と変わりなかったのです。
むしろ、公園などはリラックスした空間だから話しやすいとおっしゃる
相談者の方もいます。静かな部屋でカウンセリングするのが主流だとは思いますが、
そうは言っても、そういう雰囲気が苦手で緊張してしまう人もいるのです。
カウンセリングとはこうだ、という固定的な表現にとらわれることなく、
本質を伝えていけたらと思っています。
以前、新宿のファミレスで知らないおじさんから声をかけられて
話を聞いたこともあります。今までに無かった出来事だけに、
それだけ話を聞いてくれる人は求められているんだなと、
直に感じることができました。別に悩み相談じゃなくても、
ただ話を聞いてほしいというニーズがあるのです。
●最後に、メッセージをどうぞ。
悩んでいる人は、行動できないことで自分のことを責めたりする人が
多いと思います。一見、自分自身行動していないという風に思われるかも
知れないのですが、やはり悩むことによって深みが増しますし、
悩んだ経験が確実に自分の器を大きくしてくれます。
ですから、行動できない自分を責める必要はないと思います。
その経験でないと絶対学べないことがあり、その経験がやがて大きな
結果につながりますから大丈夫です。
悩んでいる最中はそう思えなかったとしても、私自身の例で言えば
7年間ひきこもったからこそやれる役割が発見できました。
長い人生単位で振り返ったときに、その悩んだ経験が
絶対大きな財産になっているのは間違いないのです。
その事実を、お伝えできたらと思います。
~終わり~
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